インテリアコーディネーターという資格、
「インテリア産業協会」が発行している資格で、
この資格があると就職に有利だったり、お給料がUPしたりします。
そして資格を取るために一生懸命勉強するので知識が増える。
何よりの自分の財産といえますね。
ただこのインテリア産業協会が発行している資格がなければ
インテリアコーディネーターになれないのか?
一番の近道か?
と言ったら『そんなことはない』のです。
もちろん、無いよりあったほうがいいのですが、
「この資格試験を取ったら仕事が出来るようになる?」
「プロとして活躍できる?」
かと言うと、
残念ながらそうではない…
例えば、外科医、美容師さん(違いがあり過ぎかな)、
が国家資格を取得したからすぐに手術ができたり、
お客さまの髪を切ったりしているか?
そんなことはないですね。
外科医なら、研修やインターンで先輩の技術を見て学び少しずつ実践して行く。
美容師さんもまずはシャンプーからの下積みをしますね。
インテリアコーディネーターも同じで
資格を取ってもいきなり実際のクライアントからの依頼を受けて
仕事をすることはかなり難しいのです。
なのでインテリアコーディネーターの資格を取ったらまずできることは、
「コーディネーター有資格者を募集している企業に
就職活動ができるようになる。」
正直それだけなのです。
そこから実際の経験をしていくのです。
そしてこの資格試験で勉強した知識と実際の仕事に必要な知識、
実は違います。
資格試験で勉強したことの4割程度は実際の仕事に役立ちます。
他6割は資格試験の勉強には出てこない知識が必要なのです。
インテリアコーディネーターとしてどんな仕事をしたいのかによりますが、
会社に就職したいとするなら資格を取るのが一番近道。
最終的に独立してフリーランスで仕事がしたいと思うなら
まず資格…と考えるより、
「実践を学ぶ」
これを優先するのが近道だと思います。
と言うのは、資格がなければインテリアコーディネーターと名乗れないか?
というとそうではないし、
資格があれば高いフィーがもらえるか?
資格があるからお客様からの依頼が多いか?
そんなことはないのが現状です。
資格は持っているけれど、インテリアに関わる仕事に付けていない人もたくさんいますし、資格はあるけれど実際の仕事をしたことの無い人もいるからです。
そう、ペーパードライバーと同じ。
私はインテリアコーディネーターの学校を卒業し、ビルダーに就職しました。
その4年後フリーランスで仕事をスタートしました。
クライアントから「資格はお持ちですか?」と聞かれたことは一度もありません。
もし
「フリーランスを目指したい」
「最短ですぐに仕事をしたい」
と考えているなら、
資格試験の勉強を先にするより、
実践を学べるところを探す方をお勧めします。
資格の勉強は実践を積みながらでも可能なので。