インテリアに関わる仕事、
「インテリアコーディネーター」と「インテリアデザイナー」
この2つの職業の違いは何?と聞かれることがよくあります。
今回はこの2つ、どこが違うのかをお話ししますね。
まずインテリアコーディネーターは、
ある程度出来上がった空間の中へ内装材やその中に置く家具、
カーテン、照明器具など選んで行きます。
クライアントの理想のインテリアイメージをヒヤリングし
その空間にふさわしいインテリアをコーディネートしていきます。
そしてインテリアデザイナーは、
プランや設計の段階から参加し、間取りに関わる部分のアドバイスや
マテリアルの提案、そして内装材、インテリアまでトータルして提案し
デザインしていく仕事です。
どちらかと言うと日本では商業施設の仕事が多いです。
ただ、この2つの明確な違いはありません。
それはインテリアコーディネーターでもプランの提案や
造作家具の提案までの仕事をしている人がいるからです。
私の場合ですが、実際に依頼の多いのはインテリアデザイナーの
部分を含んだ住宅の仕事です。
住宅メーカーや工務店の場合、設計の人がプランを作成し、
コーディネーターが内装を担当という流れですが(コーディネーターがいない場合のあります)、お客様はプランとインテリアを一緒にイメージしていて、
分けては考えていないのです。
なのでインテリアも含んだトータルな提案ができるインテリアコーディネーター
を求めるクライアントがいるということです。
そしてもう一つ、日本では「インテリアコーディネーター」という言葉がありますが、
海外では「インテリアデザイナー」と「インテリアデコレーター」に分かれています。
なので私は海外の方へ職業を伝える時は「インテリアデザイナー」と名乗ります。
インテリアコーディネーターという職業は存在しないからです。
収入の部分の違いですが、仕事の内容やその会社によって異なりますが、
インテリアデザイナーの方が高い傾向にあります。
商業施設の方が建設費用が高いのでそれに準じてデザイナーの方が高くなります。
インテリアコーディネーターでも内装や家具だけの提案より、
プランや設備決めの段階から関わる方がフィーは高くなるので、
フリーのコーディネーターになろうと考えているなら、
デザイナーの部分の知識を持っているインテリアコーディネーター
になる方が収入も、活躍の場も多くなります。
私の周りのインテリアコーディネーターはこのデザイナーの知識を
兼ね備えていて、提案している人が多いです。
私が思うのは、インテリアコーディネーターとして仕事をこなしていくと
このプランの段階で必要な提案が自然とできるようになっていく。
だからやっぱり住宅に関して言えば、
「コーディネーターとデザイナーの違いはほとんど無い」と思っています。